MESSAGE

社長メッセージ

社長メッセージ

100年に一度の変革期に、浅井産業だからできること

当社は100年の歴史を持つ金属・ソリューションの専門商社です。特殊鋼を主体とする幅広い鉄鋼材料、アルミ・銅・チタン等の非鉄金属材料や機械関連部品を中心に取扱品目は多岐にわたり、自動車及び自動車関連産業が創業以来の主な需要領域となっています。
その自動車をめぐる環境は、2010年代の後半から激変し、今まさに「100年に一度の変革期」とも呼ばれる局面を迎えています。車の動力源がガソリンエンジンだけではなく、電気や水素など様々な選択肢に広がっており、より多様で高度化していく市場ニーズにしっかり対応していくべく、当社も変化していかなければなりません。

2025年度から始まる新たな中期経営計画では、こうした背景を踏まえ、自動車産業に軸足を置きながら、更なる企業価値向上を図り、最も重要な会社資本である『人』の育成に重点を置き、選んで頂ける商社を目指します。

既に国内に6社、海外に2社のグループ会社を有しており、これらグループ会社は全て製造会社であり、浅井産業を中心とするネットワーク力を高めて付加価値を創造し、新たなニーズの発掘に力を入れます。
当社ではこれまでにも、従来の金属製の工具や部品について長寿命化を可能にする被膜などのソリューションの提供、工場環境を改善する油煙回収装置のマーケット開発を行ってきました。同様に今後も、CN社会・災害対応など新たな分野でも当社の営業力と開発精神で強みを活かしていけると考えています。

変わっていく社会を牽引するためにも、自ら変化する

私自身が特に意識して発信しているのは「変化を恐れて変わらないことは悪である」ということです。業務上の変化や改革はやり直すことができます。固定観念は悪・先入観は罪であり、どんどん変化する取組が新しい発想や利益を生み出す源になると考えます。

働き方についても同様です。事務所のフリーアドレス、フレックス勤務体制、在宅勤務、育児時短勤務、育児休業など働きやすい環境を整えることで、多様な人が働きやすい変化を成し遂げてきています。会社を活性化し、新しい発想や取り組みが生まれる環境作りはこれからも継続します。
DX推進や、グループ会社も含めた働き方の多様化などについても積極的に進め、企業理念にもある通り、「失敗を恐れず挑戦」することで成果を上げていきたいと考えています。

一方で、変えてはいけないこともあります。浅井産業で言えばそれは「誠実さ」です。現在、当社が多くの取引先様から信頼をいただけているのは、100年にわたり、一人ひとりの社員が「浅井の顔」として、様々な企業様の窓口商社として誠実に仕事を務めてきた積み重ねあってのことです。こうした「一人ひとりの心の持ち方」を今後も大切に、また鉄鋼という専門性を存分に活かしながら、この変化の時代を牽引していく覚悟です。

浅井産業株式会社

取締役社長 網本 尚史